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心
令和元年9月19日
私は現在、ほとんどテレビすら見ない生活をしています。それでも、たまには息抜きに画面をのぞくと、奇妙に欲しいと思っていた情報が入るものです。番組そのものよりも、そのことを意識しているからかも知れません。
先ほど、ちょっとリモコンを押しましたら、日本と中国の女子バレーボールが放映されていました。最後の頃でしたが、15分ほど観戦しました。相手はさすがに世界ランク一位だけあって、三セットをストレートで敗れました。余計なことでしょうが、私はバレーボールはきわめて不公平なスポーツだと思っています。なぜなら、小柄な日本選手がどうガンバっても、見上げるようなデカ女(失礼!)に勝てるはずがありません。相手は日本の10倍も人口がいるのです。国中を探せば、いくらでも人材がいます。だから、私は小柄でも公平にプレイができるスポーツに期待を寄せています。
ところが、日本選手たちはどんなに点数を取られても、ミスをしても、常に笑顔を忘れず、何度もタッチをして肌を寄せ合い、最後まであきらめませんでした。立派だと思いました。あの状況の中で、あれだけの笑顔を保つのは、よほどの精神的強靭さが必要です。並みの特訓ではできません。おそらく、歯をくいしばって笑顔を見せる練習をくり返すのでしょう。
うれしい時に笑顔を見せることは誰にでもできます。しかし、くやしい時、つらい時、悲しい時に笑顔を見せられる人は、きわめて稀です。試合には敗れましたが、私はリモコンを切る前に、日本選手たちに大きな拍手を送りました。そして、このような番組を放映してくれテレビにも感謝をしました。