鳥肌が立つ音色

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護摩

令和5年9月13日

 

鳥肌とりはだが立ちました!」と、よく言われます。

驚いたのでしょう。それは、あさか大師のお護摩に参拝して、はじめて法螺貝ほらがい音色ねいろを聞いた方々から聞く感想です(写真)。皆さん、太鼓たいこはともかく、法螺貝の音色を聞くことはまずありません。司馬遼太郎さんは小説の中でこれを、「勁烈けいれつな」音色と表現しました。

法螺貝を吹くのは、お釈迦さまの説法が遠くまで響き聞こえた故事に由来しています。つまり、仏さまの説法を意味します。この音色を聞いて驚くように、お釈迦さまの説法を聞いた当時の皆さんもまた驚き、感動し、罪を滅したに違いありません。私自身もお護摩の始めに法螺貝を吹くと、まるで煩悩ぼんのうの眠りから覚めたような、そんな感覚を味わいます。

ところで、「鳥肌が立つ」と書きましたが、本来は寒さに震えたり、恐怖や嫌悪感で体毛が立ち上がるほどの生理現象を指したのです。ところが近年では、いい意味での感動を表現するようになりました。おそらく、言葉にうるさい学者さんなどは、眉をしかめていることでしょう。テレビのスポーツ解説などでよく使われますが、私もはじめは違和感を持ったものでした。むしろ、その違和感から鳥肌が立ったかも知れません(笑)。

それでも、今やこの表現もすでに市民権を得たように思います。このブログを読んだ皆さんも、鳥肌が立つ感動を味わってみてください。あさか大師のお護摩は、毎日11時半からです。勁烈けいれつですよ。

山路天酬密教私塾

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