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護摩
令和7年6月22日
お護摩を修していますと、その炎の中にいろいろな姿を観じることがあります。今年3月、あさか大師の本堂に観音像の化現を公開しました(写真)。
お護摩の写真は長年にわたって拝見してきましたが、これほどリアルな観音像に出会ったことはありません。まさに、お大師さまが示された観音さまの化現でありましょう。
もちろん、これは一瞬の偶然です。お護摩の炎が刻々と燃え続く中で、一瞬の偶然から生まれたものです。しかし、偶然にしてもでき過ぎた感は否めません。二度と写すことはできませんし、写そうと思って写せるものではありません。むしろ、写そうという意図をもって構えると、かえって何も写らないことは経験上、わかっています。
つまり、無心の中で、必然的なご縁がなければ写らないということです。この偶然と必然の狭間にあって、お大師様が刹那に示されたお姿が、この観音像なのです。毎日、お大師様のお護摩を修して来た、私へのご褒美だったのかも知れません。
立派なご縁をいただいたあさか大師のお護摩に、ぜひお参りください。毎日11時半より修しています。また、この写真は本堂内に展示しています。