コスモスの花療法
令和6年9月26日
意外に思うでしょうが、コスモスはメキシコの花です。しかし「秋桜」と表記されるほど、日本の秋を代表する花となりました(写真)。
コスモスは可憐な花に見えますが、実に強靭です。石ころだらけの荒れ地や、アスファルトの割れ目からもたくましく育ちます。それだけに、疲労回復の花療法となることを覚えておきましょう。
夏の疲れが出て、体がだるくなったり、食欲がなくなったりする症状を、中医学では〈腎虚〉と診断します。つまり、腎気(生命力)の衰えです。生薬の調合もありますが、こんな時はぜひコスモスの花に接してください。
野山や道端で見るもよし、鉢植えを部屋に置くのもよし、この花のたくましい美しさが、腎気を補ってくれるでしょう。花を単に楽しむだけではなく、花を想い、その情感とパワーによる花療法が普及することを願っています。
〇〇のチカラと奇跡の波動
令和6年8月26日
コロナワクチンを接種して以来、体の不調を訴える方が多いようです。また、コロナワクチンに反対する医師がいることも事実です。例えば『コロナワクチンの恐ろしさ』(高橋徳・中村篤史・船瀬俊介著、成甲書房)は、3人の医師によって刊行された書籍の一例です(写真)。
同書は厚労省のデータに基づき、「コロナワクチンは有害無益だ」と主張しています。興味のある方は、ぜひお読みになってください。ただ、皆様のほとんどはすでにワクチン接種を済ませたことでしょうから、ここでは同著の最後に記載された「ワクチンを打ってしまった人もあきらめない」から、前向きな方法を三つご紹介しましょう。
①緑茶・海藻・味噌・納豆のチカラ
コロナ禍にあっても、日本人に極端に死者が少ないことが、世界の研究者の興味を引いていました。それは緑茶・海藻・味噌・納豆などの伝統食に抗ウイルス作用があるからです。たとえば海藻に含まれるフコイダンは、高価な特効薬以上の効力があるとされています。日本の伝統食は、今後もさらに評価されることでしょう。
②日光浴と笑いのチカラ
5~10分の日光浴はビタミンDやセロトニンの生成をうながし、免疫力を高めます。また、「笑いは百薬の長」で、笑う人の死亡率は笑わない人の半分とされ、ムスッとした人より二倍生きるのです。
③感謝という〝奇跡の波動〟
苦悩と病気は生命のエネルギーを乱しますが、実は〝感謝の波動〟で消えるのです。人生における最大・最高の波動と知りましょう。それは気高い愛であるとともに、偉大なパワーなのです。
続々・格安健康法
令和6年7月15日
もう一つ、〈格安健康法〉でお話したいのはショウガです。そのまま刻んだり、すりおろしたりして幅広く使えます(写真左)。また最近は粉末(写真中央)やシロップ(写真右)もあり、飲み物や料理のスパイスとなります。
ショウガをおすすめする理由は、現代人が低体温の傾向にあるからです。健康な標準体温は36・5度とされますが、それに満たない方が多いのです。その原因としては下半身の運動不足(筋肉の衰え)、冷たい飲み物、エアコン冷房などがあげられます。
冷蔵庫や自動販売機のペットボトルで、冷たいお茶を飲むことが多いのではないでしょうか。今の子供たちはお茶を入れる急須すら知りません。また、夏のビールがいくらおいしくても、ほどほどに楽しむことが大切です。
入浴をせずにシャワーだけですませたり、一年中スーパーに並ぶ夏野菜や南方の果物にも問題があります。夏野菜や南方の果物は本来、炎暑の中で体を冷やす働きがあるからです。特に生で食べるサラダには注意が必要でしょう。
これらに対応する最も身近な食材がショウガなのです。私はすりおろして冷蔵庫で保管し、三日間は使っています。味噌汁や豆腐の薬味として、炒め物のスパイスとして欠かしたことがありません。話題のショウガ紅茶もよく飲みます。まさに、ショウガがなければしょうがない(笑)のです。
体重をはかるなら、体温をはかりましょう。体温は健康のカナメです。サラダばかり食べてダイエットをしても、体を冷やして健康を害しては元も子もありません。
続・格安健康法
令和6年7月12日
次におすすめする〈格安健康法〉は腹巻です。今時はさすがに〈寅さん腹巻〉はあまり見かけませんが、薄手で軽いものに人気があります(写真)。美容と健康のため、女優さんやモデルさんなどにも愛用者が増えていると聞きました。
中医学では病気の主な原因を〝冷え〟としますが、寒い所での仕事や、冷たいものの飲みすぎばかりが原因ではありません。下半身の筋肉が衰えると血流が悪くなり、体温が下がります。これが冷えとなって、体調を悪くするのです。特にお腹には多くの臓器がありますので、これを冷やすことは大きな問題となります。
たとえば腎臓を冷やして血流が悪くなると、代謝が低下して尿の排出が悪くなり、体の中に余分な水分がたまります。これを水毒といい、病気の大きな原因です。ポッコリお腹や下半身のむくみは、水毒からといっても過言ではありません。
さる名医は「365日、24時間、いつも腹巻を!」と提唱しますが、私は毎日のお護摩で大汗をかくので日中ははずしています。しかし、就寝の折は腹巻を忘れません。子供の頃に親から着用させられた〈金太郎腹掛け〉もまた、日本の英知といえましょう。「冷えは万病のもと」と知っていたからです。大したものです。
格安健康法
令和6年7月10日
私がすすめる〈格安健康法〉の筆頭は、何といっても〝歩く〟ことです。気に入ったウォーキングシューズを履いて、元気に歩きましょう。
ただ、炎暑の中で無理をしてはなりません。そこでおすすめしたいのが〈水平足踏み〉です。これは故・加藤治秀医師が提唱した健康法で、瀬戸内寂聴さんが実践していたことから一時は話題になりました。その著書『万病に効く・水平足踏み』もマキノ出版から刊行されましたので、今は古書で求めることができます(写真)。
水平足踏みはいたって簡単です。腕を振りながら、太ももを床と水平になるまで高く上げる運動を一日3分間続けるだけなのです。しかも高血圧・心臓病・糖尿病・腰痛など、多くの症状に効果抜群です。左右の足を強く踏むことで、骨盤調整にもなりましょう。
しかし、いざやってみると、意外にシンドイかも知れません。水平まで届かない人が多いのも驚きです。私は毎朝タイマーをセットして、お供えのお茶を沸かす間に実践しています(アッという間!)。下半身の筋力をつけることは健康法のキーワードで、心臓だけでは下半身の血液を充分に循環させることができません。
高齢者がよくつまずいて骨折するのは、下半身の筋力が衰えているからです。お金もかからず、天候に関わりなく、わずか3分間でできるこの健康法をぜひ実践してみてください。グルコサミンを飲むだけでは不充分とお心得を。
続・一番手ごろなサプリメント
令和6年6月26日
ビール酵母には粉末もあります(写真)。
私は豆乳やヨーグルトに混ぜて朝食にしています。栄養価が高いせいか、お昼になってもあまり空腹を感じません。ダイエット食としてもおすすめです。
ついででありますが、朝食をとるべきか否かの両説は、その方の生活によって異なります。夕食の遅い方は、胃腸に負担がかかっていますから、無理に食べる必要はありません。軽いジュースなどでもよいわけです。早起きで朝から仕事をするような方は、朝食が必要です。
たとえば農業や漁業を職業とする方は早起きで、しかも早朝から仕事をします。6時・7時にもなればお腹がすきますから、朝食が必要となりましょう。自分の生活に合わせて、朝食の是非を考えていただきたいと思います。
一番手ごろなサプリメント
令和6年6月23日
サプリメントが大流行ですが、何しろ種類が多く、どれを選ぶかに迷います。費用も大変です。そんな相談を受けた時、私はいつも「エビオス(ビール酵母)がいいですよ」とお話をしてきました。一番手ごろで、費用も安いからです(写真)。
とにかく、その栄養量が半端ではありません。九種のビタミン・九種のミネラル・九種の必須アミノ酸(タンパク質)・亜鉛・葉酸・核酸・食物繊維と、ほとんどを含有しています。一回10錠が目安ですが、慣れればどうということはありません。女性の方には小粒タイプ(スーパービール酵母)もあります。
ただ、ビタミンCとEが足りませんので、マルチビタミンなどで補えば万全でしょう。特に胃腸の弱い方、お腹が張る方、妊産婦の方、虚弱体質の方にはおすすめです。
もちろん健康の基本は食事です。しかし、完璧な食事というのもまた困難なことです。サプリメントも上手に利用しましょう。あれもこれもと手を出さずに、一度お試しになってください。
続・偉大な発想は何から生まれるのか
令和6年5月27日
18世紀のフランスに、ジャン・ジャック・ルソーという偉大な思想家がおりました(写真)。私はたまたま誕生月日が同じという奇遇も手伝ってか、若い頃からこの思想家に興味をいだき、その著書も愛読しました。ちなみに、童謡の『むすんでひらいて』はルソーの作曲です。歌詞(作詞者不明)は「もめごとがあった時は、互いに手をゆるめよう」というのが本当の意味です。
ルソーは著書の中でこんなことを述べています。
「歩くということは、私を生き生きとさせ、思索を活性化させるものがある。じっとしていると、私はほとんど何も考えることができない。私の精神を動かすためには、私は動いていなければならないのだ。田園の眺め、心地よい景色、大気、それらすべてが私の魂を開放し、思想をいっそう大胆に導く。私の心は気に入るものを統合し、一体化し、美しい映像に囲まれ、甘美な感情に酔いしれる」(『告白』一部中略)。
およそ散歩という日常の行為を、これほど知的に昇華させた人はいないと思います。ルソーは孤独でありましたが、孤独とさびしさは異なるものです。そして、人はその本質が孤独であることも知らねばなりません。孤独を自覚してこそ、人は自分に立ち返り、求める幸福から与えられた幸福を知ることができるのです。さびしいと思うのは、あれがあればこれがあればと、幸福を外に求めるからです。
皆様の近辺にも、心を癒せる場所が必ずあるはずです。本来の自分にもどれる時間を、ぜひ作ってください。太陽の光は幸せホルモンとなり、自然の草木は絵画となり、鳥のさえずりは音楽となるのです。
偉大な発想は何から生まれるのか
令和6年5月26日
あさか大師から新河岸川に沿って遊歩道を1キロほど東南に進むと、「わくわく田島緑地」に出ます(写真)。美しい自然に恵まれ、散歩には絶好のコースとなります。私は毎日、運動靴をはいてここを散歩するのが日課になりました。
また、当所は新河岸川が荒川に合流する要所でもあり、池波正太郎著『鬼平犯科帳』の名作「大川の隠居」で〈川越船頭〉が暗躍する舞台でもあります。私はことのほか鬼平ファンでありますから、時が変わった240年後の景観を、ひそかに楽しんでいることになりましょう。
散歩をして10分ほどすると体温が上がり、血行が促進し、意識はいつの間にか日常から離脱します。足を使って歩くことにより、眼前の景観が脳を刺激して時空を超えるからです。知的世界が開け、新しい発想が生まれることは間違いありません。
私はお釈迦さまやお大師さまは、偉大な瞑想の行者であると共に、〈旅の行者〉であったと思っています。お釈迦さまは生涯にわたって、インド各地の伝道布教を続けました。お大師さまは若き日に奈良や四国を練行し、後には京都と高野山を巡錫しました。偉大な発想はこうした旅の途中で生まれたのです。
お遍路(巡礼)をして病気が治ったり、新しい生き方に目覚めるのは、足を使って歩くことにより、身も心も変わるからです。足は第二の心臓です。そして全身の縮図です。足の裏をもむ健康法があるではありませんか。
散歩なら費用はかかりません。トレーナーも不要です。年齢も問いません。皆様もぜひ、一日30分ほどの散歩を実行してください。今までとは別の人生が開けます。考えがまとまり、アイデアがひらめきます。もしかしたら、「人間は考える足?である」かも知れません(笑)。
異次元体験を望むなら
令和5年8月31日
日本人の体温が、非常に低下しています。特に女性の方は、35度台の方が増えました。人間の体温は36・5度をもって、正常に働くようできていますから、これでは体調不良を訴えたり、病気になるのもあたりまえです。
低体温によっていかに健康を害するかについては、石原結實先生のベストセラー著書『「体を温める」と病気は必ず治る』によって、かなり知られるようになりました(写真右)。また女性用としては、同著者による『女性の不快症状は体を温めると必ず治る』もあります(写真左・共に三笠書房刊)。
低体温によって、人間の体にどんな症状が現れるかについてお話をしますと、36・5度(健康体)・36・0度(皮膚に触れると冷たく、やや震えがおきる)、35・5度(排泄不良・自律神経失調症・アレルギー疾患)・35度(ガン細胞の増殖)・34度(水におぼれて、生命回復がギリギリの状態)・33度(冬山で遭難し、凍死寸前の幻覚が現れる体温)・30度(意識消失)・29度(瞳孔拡大)・27度以下(死体の体温)、などとなります。体重を量るより体温を測ることが、いかに大切であるかお分かりいただけましょう。
現代人は夏には24時間クーラーを使い、冬でも夏野菜を食べ、ペットボトルの冷たい水を飲み、お風呂に入らずシャワーで済ませる生活をしている方が多いのですから、体温が低下するのは当然です。水分補給は大切ですが、汗や尿によって十分に排泄しなければ、体が冷えます(中医学では水毒といいます)。塩分を控える人がこれほど多くとも、高血圧の人口はいっこうに減りません。塩分が体温維持に必要な根拠も、ここにあります。もちろん、運動不足による下半身の筋肉低下から、心臓に負担がかかるという理由もあります。
石原先生はショウガ紅茶やスクワットなどをすすめて、体温を上げる食事や運動を提唱しています。しかし、私が提唱するのは、何といっても読経です。私などは毎日のお護摩の後は、サウナに入った時のように汗が出ますが、読経だけでもかなり体温は上がります。しかも、お腹から大きな声で読経をすればストレスを発散し、新陳代謝を促進します。皆さん、髪の毛や爪の伸びが早くなるといいます。しかも神さま仏さまには法楽となり、先祖には供養となり、自分には健康のためになるのですから、やらない手はありません。
ただし、眠気を誘うような読経ではいけません。天上に響くように、堂内が振動するように、全身で唱えることが大切です。その異次元体験を望むなら、あさか大師にお越しください。毎日、11時半からです。
皆さん、「異次元体験!」ですよ。