五黄の日は何がおこるのか
令和5年2月26日
まず、「五黄(土星)の日は要注意ですよ」と申し上げておきましょう。
私は毎朝、机上の『四盤暦』(青年気学研究会)を開いてその日の日盤を調べ、「今日は何の問題が舞い込むのか、何が話題になるのか」といったことを推理しています(写真)。四盤歴とはその日の年盤・月盤・日盤・時盤がページごとに記載されたプロ用の暦です。特に日盤を見れば、その日の九星の象意によって、だいたいの予測がつきます。
一白の日は病気や借金の問題が舞い込みます。また水に関する話題、男女間の話題、部下や従業員の話題が多い日です。
二黒の日は土地や労働(仕事)の問題が舞い込みます。また介護の話題、就職の話題、古い話題が多い日です。
三碧の日は新規ごとや子息(青年)の問題が舞い込みます。また音や声の話題、驚く話題、うわさの話題が多い日です。
四緑の日は商談や結婚の問題が舞い込みます。また遠方の話題、拡張の話題、仲介の話題が多い日です。
五黄の日はやっかいな問題やとらえがたい問題が舞い込みます。またお墓や霊的な話題、毒性悪性の話題が多い日です。
六白の日は政治や法律の問題が舞い込みます。また上司の話題、競争の話題、貴金属の話題が多い日です。
七赤の日はお金や恋愛の問題が舞い込みます。またグルメの話題、行楽の話題、買い物の話題が多い日です。
八白の日は変革や貯金の問題が舞い込みます。また山の話題、修養の話題、相続の問題が多い日です。
九紫の日は警察や役所の問題が舞い込みます。また芸術の話題、学問の話題、火災の話題が多い日です。
ところで、一昨日は五黄の日でした。朝から覚悟はしていましたが、私にとっては、大変な厄日となりました。舞い込んでくることが厄介なことばかりです。同じ土星でも、二黒の〈大地〉、八白の〈山〉に対して、五黄は〈原野〉を表します。畑になるのか、家が建つのか、お墓になるのか、とらえようがありません。つまり、この自然界の太極であり、何もかも取り払った原点(白紙)なのです。だから、どんなものでも舞い込んできます。ドロドロとして、出口の見えない問題が多いのも特徴です。
五黄は九星中最強の座にあり、それだけに孤独で不安定でもあります。五黄の人は波乱が多く、何となくとらえがたい性格であるのもうなずけましょう。したがって人一倍の能力と徳が必要となります。逆にそれを備え得れば、万人の長となるのです。皆様、「五黄が来りて口笛を吹く日」にご用心を。
積徳開運法
令和5年2月3日
私は昨年11月に、『九星気学立命法』(青山社)という著書を刊行しました(写真)。
これは方位の活用を主とする九星気学を、推命法として応用したものです。本人の本命(生まれ年の九星)と月命(生まれ月の九星)に吉神・凶神(36パターン)を配置して、先天運を鑑定するものです。占術としては簡単な方ですが、本命(9)×月命(9)×吉神・凶神(36)=2916の先天運を鑑定することができます。
もちろん、日命や時命を用いませんので、四柱推命などに比べれば網の目が粗いことは否定できません。しかし、占術は細かいからよいとは断言できません。九星気学は活用範囲が広く、短時間での鑑定にも便利であることなどを鑑みると、私などには最も活用しやすい占術であるからです。
また、昨日と一昨日はこのDVD版を出版するため、二日間にわたって撮影をしました(写真)。来月には発売されると思いますが、はじめて九星気学を勉強する方のために初歩から解説しましたので、ぜひご覧いただきたいと思います。
しかし、私が本書において主張したいことは、占術よりもむしろ〈立命法〉にあります。立命とは徳によって命を立てる、つまり積徳による開運法をいいます。明治時代まではさかんに力説されましたが、しだいに忘れられてしまいました。しかし、近年また復活し、心ある方によって提唱されています。他界された京セラの稲盛和夫さんも、立命の信奉者でした。
積徳とは、つまり世の中に対する施しです。施しとはお金ではありません(もちろん、お金も含まれはしますが)。誠実であること、親切であること、思いやりがあること、そして人のために役立つ生き方をすることです。施しが多いほど人にも好かれます。プラスのパワーに包まれます。このプラスのパワーが多い人ほど、それがオーラとなって開運するのです。
私たちは天才でもなければ、英雄でもありません。しかし、日常のささいな行いから、徳を積むことはできます。小さな施しも少しずつ積めば、大きな徳となりましょう。好感をもつ人が、感謝をする人が、つまり自分にプラスのパワーを送る人が世の中に多いほど、その方は開運するのです。私は毎日の予定表にいいことをしたなら〇印をつけ、少しでも増やせるように努力をしています。
もちろん、方位を活用したり、家相や墓相を活用することも大切です。しかし、現代の生活はなかなか活用しがたい時代であることも事実です。私は積徳による開運法が、日本の新しい道徳力となって広まることを念じてやみません。
ラーメンのような占い
令和4年12月15日
先日、「占いは人生の吉凶は判断できますが、幸不幸は判断できません」と書きました(12月6日)。たしかに、それはそうなのですが、占いに対しては、少し申し訳なかったという気がします。今日は多いにほめておきましょう。それというのも、私の『九星気学立命法』を読んで、近在の主婦の方が6名ほど集まり、「わかりやすく教えてほしい」と言い出したのです。今日はその一回目で、2時間ほどお話をして来ました(写真)。
私が九星気学を重んじるのは、それなりの理由があります。占いにはその人の先天運を鑑定する〈推命〉と、物ごとの吉凶判断を鑑定する〈卜占〉と、方位や家相等を鑑定する〈相法〉などがありますが、九星気学はそのすべてに応用できるからです。四柱推命や算命学は緻密な先天運を鑑定できますが、あくまで推命の分野にとどまります。易占は「あれかこれか」の判断に迷った時、その鑑定を乞うことはできますが、推命はできません。九星気学は方位学 として発展しただけに、方位を鑑定するにも適しています。つまり、単独にして応用が利く占いとして、九星気学は追従を許しません。しかも、親しみやすく、平易で学びやすいという点にも特長があります。
九星気学の源流は中国の〈奇門遁甲〉という方位学 にあります。その一部を借り受け、日本独自の発展を遂げました。外国で作られたものをさらに改良する技術は、日本人の得意とするところです。私はよく「九星気学はラーメンのような占いです」とお話をしています。皆様は驚くかも知れませんが、中国料理には本来、〈ラーメン〉というメニューはありません。よく似た麺料理に〈柳麺〉がありますが、やはり別のものです。ラーメンは麺にもスープにもトッピングにも、独自の工夫を加えて苦心を重ねました。今や本国の中国や韓国はもちろん、世界中で人気があります。そして同じようにして、奇門遁甲から九星気学が体系化されました。
私は九星気学を年運・月運や方位のレベルから引き上げ、「なるほど」と呼べる完成を目ざしています。そのためには、ラーメン屋さんの店先に行列ができるほどの努力が必要でしょう。毎日、毎日、寝ても覚めてもラーメンのことばかり考えているのですから。
『九星気学立命法』の刊行
令和4年7月5日
昨日に続いて、また著書のPRです。今年11月、私は『九星気学立命法』を青山社より刊行します。これは前著『九星気学と加持祈祷』(現在は品切れ)の改訂新版なのですが、長らく多くの皆様にお待たせをしてしまいました。この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。
〈立命〉とは何だろうと思うでしょうが、「命を立てる」とは、つまり運命を変えるという意味で、陽明学では〈造命〉ともいいます。つまり、今度の著書は九星気学で自分の先天運を知り、その改善法を説いた内容といえましょう。京都に立命館大学がありますが、選名の由来がこの立命です。
ところで、皆様は運命は何によって決まると思うでしょうか。占いの先生方なら、それは名前の画数で決まるといい、あるいは方位の吉凶で決まると主張するでしょう。しかし、女性の名前は結婚すれば変わりますし、忙しい営業マンは西に東にと飛び回らねばなりません。名前も方位も大事だとは思いますが、それで運命のすべて(!)が決まるとは思えません。
では、仏教はこれをどのように説くのかといいますと、それは〈業〉が決定すると教えています。業とは生き方です。つまり、何を行い、何を話し、何を想うかで運命が決定し、その運命によってまた死んで往くとするのです。だから、人は生きたように死ぬのだとするのが、仏教の基本的な考え方です。
では、どのような生き方がよい運命に導くのでしょうか。私はそれをズバリひとこと「好かれることです!」とお話しています。好かれるためには、喜ばれねばなりません。親切にしたり、やさしい声をかけたり、施しをすれば、必ず好かれます。そして、そういう生き方をしている人には、必ずよい〈気〉が集まってきます。気とは念です。あるいはエネルギーです。あるいはオーラです。その、よい気が集まってくる人は必ず運がよくなります。望もうが望むまいが、その人をよく思う人の気が多くれば多いほど、その人はよい運命に導かれます。
好かれるための生き方は、徳を積むこと、つまり〈積徳〉ともいいます。だから、今度の著書は積徳がテーマです。占いの本ではありますが、読んでいるうちに積徳の大切さがわかっていただけるよう苦心しました。読んでくださるすべての皆様が、この世の人にはもちろん、あの世の人にも、動物にも、植物にも好かれるよう力説しています。また、ちょっと「もったいないな」とも思いましたが、九星気学の秘伝も惜しみなく公開しました。さらに、ビデオ版の刊行も計画しています。
なお、この著書についてのご質問は、青山社(担当・三宅氏)☎0120(18)0341にお願いいたします。すでに、予約も受付けていますとのことです。
初年・中年・晩年運
令和3年10月12日
九星気学では人の運期を三種に区別し、これを〈初年運〉〈中年運〉〈晩年運〉と呼んでいます。すなわち、三碧・四緑は初年運、一白・九紫は中年運、そして二黒・五黄・六白・七赤・八白を晩年運とします。異説もありますが、人は大方はこのいずれかの運期で人生の送ると考えて間違いありません。
①三碧・四緑の人は初年運です。30代で早くも人生の盛運を迎え、40代より徐々に衰運に向かうからです。逆に言えば、初年運(特に三碧)の人で40歳までに定職や地位を得ない場合は、まずウダツが上がらない(失礼!)と見てよいでしょう。これは、長い間の私の経験からしても、確かなことです。したがって、初年運の人は若いうちから健康や貯蓄に気配りし、中年・晩年に備えることが大切です。そして、徳を積み、信仰に励み、先祖への供養を怠ってはなりません。ちなみに、私は典型的な三碧の運期を背負い、28歳で新寺建立を果たしました。そして、30代で寺の発展に成功し、自分の盛運を終えました。64歳でその寺を退職しましたが、なおも晩年に「あさか大師」を建立し得たのは、まさに信仰によるお大師さまの力、先祖の力にほかなりません。初年運の人は、特に信仰への精進が大切なのです。
②一白・九紫の人は中年運です。40代で盛運を迎え、50代より衰運に向かうので、その心がけで対処し、晩年まで運期を伸ばすことです。特に生活や金銭への感覚は大切で、40代までに高級車やファッション、美食やレジャー走り過ぎるると、晩年は苦しい生活を覚悟せねばなりません。私の知っているある九紫の男性は、40代にして事業に大成功しましたが、生活も派手で豪遊し、また散財の多い方でした。ところが50代の終わりに事業が傾き、晩年は貧しい生活を送りました。中年運の方は自戒すべきです。
③二黒・五黄・六白・七赤・八白の人は晩年運です。50代で盛運を迎え、60代より衰運に向いますが、いわゆる大器晩成の運期と心得ましょう。概して晩年運の人は、初年・中年には恵まれず、非常に苦労の多いところに特徴があります。しかし、その苦労をバネにして生かせれば、晩年になって大きな力になることは間違いありません。いわゆる「若い時の苦労は買ってでもせよ」とは、この晩年運の人のための教訓といえましょう。私の見るところ、八白の人はとりわけこの傾向が強いように思います。そして、才能や力量のある人ほど大変な苦労を背負い、それを晩年まで持ち越すのです。多くはその苦労に打ちのめされ、ヤケをおこしますが、それに打ち勝ち、逆境を生かした人だけが運気を持続させるのです。よく引き合いに出されますが、徳川家康は代表的な八白の晩年運で、人生の最後の最後に花を咲かせて天下人となりました。
新型コロナウィルス
令和2年2月28日
猛威を振るっている新型コロナウィルスを九星気学でみると、どのような解釈になるでしょうか。
令和二年は七赤金星の年で、東に五黄土星(五黄殺)が入りますから、西が暗剣殺となります。また五黄土星はウィルスの象意でもあり、しかも姫金神と歳刑神という凶神がついています。今年は当然、二月四日の立春より始まりますので、二月の月盤をみますと五黄土星は西南に入って月破(凶神)がついています。また三月に入ると年盤と同じく東に五黄土星が入り、しかも西には暗剣殺と月破が共にがつきます。
暗剣殺はつまり「暗闇の剣」という意味です。また新型コロナウィルスが発生したされる中国の武漢からみて、日本は東の五黄殺に位置し、凶神までついています。そして、西の武漢はさっそく暗剣殺の危難にさらされました。ここから何がわかるでしょうか。
二月に入って年盤の影響が始まると、武漢から東に位置する日本は五黄土星(ウィルス)の被害を受け始まりました。しかも二月月盤での五黄土星に月破がつき、急速な勢いで国内に感染しました。しかも月末にかけて勢いが増したのは、三月月盤が年盤と同じで東の日本が五黄殺、西の武漢が暗剣殺、加えて月破までが共につくからです。したがって、この猛威は三月中は続くはずです。
四月に入ると五黄土星にも、西の武漢にも東の日本にも凶神がつきません。しかも東には四緑木星が入り、〈整う〉の象意があります。四月に入れば、この猛威も落ち着いて来るはずです。
今年の一月に簡単な社会的予測をブログに書きました。その時、何か中国から圧力がかかるだろうほどには考えていました。しかし、ここまで世界的危難にさらされるとは思いませんでした。でも予測したところで、この猛威は防ぎようがありません。毎日のお護摩で、一日も早い終息を祈っています。
子供部屋の方位
令和2年2月6日
昨日の続きでありますが、子供部屋にも九星気学を生かすことができます。
まず、二度三度と声をかけても起きてこない朝寝坊の子供には、東枕になるよう工夫することです。東(震宮)は、朝日が昇る活動の方位です。一日の始まりとして東枕にすると、子供が(もちろん大人でも)意外に早く起きる事実を私は体験しています。
また、特に長男には家の中心から見て、東または東北の部屋を与えるとよいでしょう。東は長男の座所ですし、東北(艮宮)は相続の象意があります。長男らしい活動や相続の〈気〉を受けることによって、家庭内の人間関係もうまくいくことが多いのです。
次に女の子は、東南または西の部屋をおすすめします。東南(巽宮)は縁談の象意があり、西(兌宮)は恋愛の象意があるからです。なかなか縁遠い女性が、北や東の部屋にいる例を私はたくさん知っています。ちょっただけ秘伝をお話しますが、結婚は特に東南が大切です。恋愛をしても、縁が熟して結ばれなければ意味がありません。だから、九星気学で結婚運を見る場合、西の兌宮よりも東南の巽宮を中心に判断します。また、巽宮を定位とする四緑木星の位置で判断するのです。
このようなお話はたくさんありますが、これ以上はあさか大師にお越しください。私はほとんど寺にいますので、いくらでもお話しますよ。
北枕のすすめ
令和2年2月5日
眠れないという方に対して、私は北枕をすすめています。
なぜなら、北は九星気学で〈暗闇〉を意味し、眠りに適するからです。死者を北枕にするのも、同じことです。縁起が悪いと思うかも知れませんが、そんなことはありません。眠る時は明かりを消すでしょうから、とても理にかなっているのです。北枕を嫌うことこそ、まったくの迷信です。
私は睡眠時間が大変に短く、友人からよく「いったい、いつ寝ているんだ」と言われてきました。だいたい4時間ほどでしょうか。それは眠りの質が高いからで、これも北枕のおかげと思っています。
それから、眠れない方は心と体のバランスが悪いはずです。つまり、精神的にはクタクタになっても、体は意外に疲れていません。だから、ウォーキングや水泳などのスポーツをすると、よく眠れるようになります。
このことを考えますと、精神的な悩みに対しては身体的に対応した方がよいということがいえましょう。私はよく、山歩きをすすめています。歩くことで体は疲れますが、山林の緑や花の色、せせらぎの音や鳥の声でとても癒されます。気持がリフレッシュして、活力がよみがえります。これも、その方にとってのよい方位があるので、また九星気学が活躍します。
私は占い師ではありませんが、いろいろなことに九星気学を生かしています。皆様もぜひ、北枕を試してみてください。よく眠れますよ。
令和二年はどんな年
令和2年1月9日
令和二年は庚子・七赤金星の年です。
天の気は〈庚〉で「更(あらたまる)」という意味があります。草木が改めて硬い実を結び、早くも来年に備えて再出発を図っています。地の気は〈子〉で「子がふえる」という意味です。種子の中に新しい生命が生まれる様相を示します。そして、人の気が七赤金星です。七福神の〈七〉は豊年満作で、秋の収穫や喜びを、〈赤〉は秋の紅葉や日没の夕焼けを意味します。また、〈金〉はもちろん金融や金属の意味です。
今年は何かと金融・娯楽・少子化の話題が多くなります。2020東京オリンピック・パラリンピックの開催で国内は遊興的ムードにあふれ、外国人も含めて国民の楽しみが増えます。ファッションでは赤色が流行り、飲食関係の業種が繁昌するでしょう。また、子供たちはオリンピック・パラリンピック出場選手の活躍を見て、夢をふくらませるはずです。したがって総体的に経済は潤い、景気は上昇します。
しかし、オリンピック・パラリンピック終了後の景気に問題が残るでしょう。七赤金星の定位である西に暗剣殺(凶神)がつき、突然の株価暴落すら可能性があります。また、ボランティアは盛んでも雇用情勢は衰え、振り込め詐欺やお金に関する社会問題が加速するでしょう。雇用問題は政治の大きな課題になるはずです。
また、金星の〈金〉は水を生じます。金属に水蒸気が触れると水を生じるので、水害へ対応は急がねばなりません。さらに、年盤の西には九紫火星が入り、火災の多発や火山の噴火、地震も懸念されます。レジャーでの目的地情報には、十分な確認をとりましょう。
名づけのこと
令和元年12月18日
今日は群馬県の青年僧が、家族で一年ぶりに来訪され、隣りの特別養護老人ホームのイングランドポニー「はなちゃん」へ案内しました。ちょうど先着のご夫婦がいらっしゃいましたが、私たちはニンジンを、ご夫婦はリンゴを「はなちゃん」に食べさせました(写真)。
この青年僧は勉学にも熱心で、以前から私とは親しい仲でした。数年前に結婚を希望した時、私は躊躇なく今の夫人を推挙しました。思ったとおり、大変に夫婦仲がよいので、私も多いに自慢でした。その内に長女が誕生し、今度は名づけの依頼がありました。そこで九星気学で本命・月命・日命の配置を調べましたところ、何と私とまったく同じ命式だったのです。
私は特に音楽や美術に才能が発揮されるよう名づけをしましたが、その青年僧と出会ったことも、夫人と出会ったことも、まるで誕生したその長女と出会うためであったような気持になりました。その子が成人する時、私が生きていれば八十三歳となります。どんな子に成長するか、老後のひそかな楽しみでもあります。
その後は次女も誕生して、今は離乳食に入りました。もちろん、この子の方も名づけに協力しましたが、九星気学は応用範囲が広く、多くの分野に活用することができます。名前は単に画数ばかりではなく、推命で性格を判断し、足らない五行(木・火・土・金・水)を加えることが大切です。
私が二十代で最初に名づけをして以来、四十年以上が過ぎました。いろいろな流派を学び、時間も費用もかかりましたが、それら一つ一つが今に生かされています。学ぶことは尽きませんが、「一生勉強」もいいものです。私にもまだまだ学ぶことがあります。