山路天酬法話ブログ
炎暑の金運宝珠護摩
令和6年8月18日
あさか大師では本日、月例の〈金運宝珠護摩〉が奉修されました。きびしい炎暑の中、大勢の皆様にご参詣いただき、いっしょに読経し、ご真言をお唱えしました(写真)。

皆様には、「お金に対する偏見を捨てましょう」とお話をしました。お金は秤のように、平等に動きます。世の中の人に喜ばれること、好かれること、感謝されることを与えた分が、自分にも与えられます。
もちろん、悪い人でもお金持ちはたくさんいます。しかし、そうしたお金持ちは、いずれは必ず消えていきます。持つべき資格のない人からは、お金の方から逃げていくからです。ほんとうですよ。
また、ギャンブルで財をなすことは絶対にありません。与えずして得た人のお金は、必ず消えていきます。しかも、お金のルールに反した分だけ、その人を不幸にします。これもほんとうですよ。
この金運宝珠護摩は、まじめに働いて金運を高めるために、その背中を押すものです。そのパワーをいただくものです。
お金の絶対ルール
令和6年8月16日
あさか大師では18日(日)午前11時半より、人気の〈金運宝珠護摩〉が奉修されます。台風去って猛暑となりますが、皆様のお参りをお待ちいたします。お詣りの皆様には全員、〈金運銭〉を差し上げます(写真)。一ケ月お財布に入れて金運を祈り、来月のお参りに返却してください。

金運を高めるには、如意宝珠の功徳をいただき、お金の神様に好かれなければなりません。お金の神様に好かれるには、「お金は汚い」とか、「お金持ちみな悪い人だ」といった偏見を捨てることです。
そのためにも誠意を尽くしてお参りし、お金の神様に好かれるよう念じましょう。そして、世の中の人が喜ぶことをしましょう。世の中の人が喜べば、お金の神様にも喜ばれ、必ず好かれます。
人が損をすれば、自分が儲かるなどと考えてはなりません。お金は「天下のまわりもの」といいます。これは世の中の人を喜ばせた順にまわっていくという意味です。これがお金の絶対ルールです。
功徳を求めない功徳
令和6年8月15日
二十代の頃、師僧より「真言宗の僧侶は施餓鬼をしなさい」と厳命されました。もちろん、若い私にはその意味するところを深く理解したわけではありません。しかし、師僧の言葉を真摯に受けとめ、できるだけ施餓鬼を修するようになりました。
今は夕食のご飯に汁物を加えて準備し、深夜に境内で施餓鬼の真言をお唱えしています(写真)。

施餓鬼がなぜ功徳があるのかといいますと、ただ施すことに徹するからでありましょう。餓鬼界の亡者に「病気が治りますように」とか、「お金が入りますように」とは祈りません。その無欲さが、かえって大きな功徳を生むからです。つまり、功徳を求めないことで絶大な功徳を生み出すからです。
施餓鬼を修するお坊さんは長命だといわれます。胃腸を患わないともいわれます。お寺の経営もどうにかなるともいわれます。これは施餓鬼を受けた亡者が、食をいただいた御礼をするからです。
お盆も明けますが、私は時節を問わずに、施餓鬼を修すべきだと思っています。功徳を求めずとも、絶大な功徳を生む施餓鬼はすばらしいものです。餓鬼界は熱中症以上の業苦につつまれます。充分な水分を、忘れずに加えましょう。
一食布施の功徳
令和6年8月11日
あさか大師では「一食布施」をおすすめしています。これは月に一度、一食分の食事代を布施するもので、どなたにでも無理なく布施の功徳を積むことができます(写真)。

すでに、元旦の能登半島地震の被災地に対して、お見舞い状を添えて124542円を送金しました。そして、この度は山形県豪雨被災地と南海トラフ地震被災地に対して、110432円を送金しました。また地元のお寺や知人に対しては、早々にお見舞いのメールを発信しました。
仏教は布施をもって修行の根底とします。なぜなら、本尊さまへのお供えも読経も、人に対する挨拶も親切も、先祖への供養も、身辺の清掃も、すべてこれ布施にほかならないからです。そして布施こそは、あの世に持ち越せる唯一の財産であるからです。お金も地位もあの世には持ち越せませんが、生前の布施による功徳だけは、魂となっても残ります。
だから、私は多くの方々に「一食布施」をおすすめしています。お願いしているのではありません。功徳が積める、この上ない善行をおすすめしているのです。ご希望の方はホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。振込用紙をお送りいたします。また毎月の先祖供養をなさっている方は、黄色い用紙にお書き添えください。
被災地の方々には謹んでお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を願っております。
8月の伝道法語
令和6年8月9日
八月の伝道法語です(写真)。たくさんの皆様が、「毎月の短い法語が楽しみです」とおっしゃってくださり、ありがたいことです。この伝道法語は毛筆で揮毫して境内にも掲示していますが、写真を撮るとガラスが光るので、活字で公開いたします。

「正直ものはバカを見る」といいますが、本当でしょうか。言い慣らされて正しいようにも思えますが、でも、どこかしっくりしません。それは反対のことを考えればわかります。つまり、「ウソつきはバカを見る」からです。
ウソをつけば、うまく立ち回っても、どこかでバレます。必ず信頼を失います。信頼を失えばうまくいきません。失敗を招きます。そして、結局は損をしてバカを見るのです。
正直ものは遠回りはしても、最後には必ず報われます。前向きによいことを想い、よいことを行いましょう。ポジティブに生きていれば、必ずよい人に恵まれます。よい人に恵まれれば、天が味方をして運に恵まれます。
類は友を呼ぶのです。正直に生きれば正直な人に出会い、ウソをつけばウソをつく人に出会うのです。ほんとうですよ。
8月の強運ランキング
令和6年8月6日
8月7日~9月6日までが、暦法での8月です。壬申・八白土星中宮の月で、西南が五黄殺、東北が暗剣殺・月破となり、この方位には注意を要します(写真・地図とは逆に北が下になります)。
〈壬〉は〈任〉で「になう」意味を、〈申〉は〈伸〉で「のびる」の意味を、そして八白土星は〈山〉を意味し、「動かざること山のごとし」で「止まる」意味です。つまり、成長をになう意味と止まる意味が交差し、変動の多い月となりましょう。

8月の強運ランキングは一位が七赤金星、二位が九紫火星、三位が六白金星です。
七赤の人は現前の問題を解決するチャンスとなります。持ち前の社交性を生かして信頼を維持し、新たな人脈を拡げましょう。決断力が欠けると好機を逸します。すばやい行動力が大切です。
九紫の人はこれまでの努力が実り、成果を得ることができます。それだけに、目上や上司との円満な交流がカギとなりましょう。知性と品格を発揮して、誠意を示すことが大切です。
六白の人は新しいスタート台に立ちました。過去にこだわらず、フレッシュな感覚でじっくりと進みましょう。功をあせってはなりません。多くの人の協力を求めることです。
そのほかの人は、あさか大師ホームページの「今月の運勢」をご覧ください。暦は上手に使ってこそ役立ちます。暦に使われるのではなく、上手に使うことが大切です。また衰運の時こそ、開運へのチャンスと心がけましょう。しっかり準備をして、根回しをすることがその秘訣です。
あの世に持ち越せる唯一の財産
令和6年8月4日
あさか大師では昨日と今日、総回向法要(先祖供養)がありました。たくさんの皆様が猛暑の中、プールにも行かず、海にも行かず、熱心に参詣して、僧侶と共に読経をしました(写真)。

この法要は単なるご回向ではなく、いわゆる「人生を変える先祖供養」です。私が修する真言密教の行法と皆様の祈りを融合させ、これを毎日くり返し、月ごとにその功徳をお大師様にお届けしています。この世のお金も名誉も地位も、あの世には持ち越せません。しかし積み上げた功徳だけは、この世でも役立ち、あの世にも持ち越せる唯一の財産です。
先祖供養はまた根の養いです。根を養わねば花を咲かせ、実をなすことはできません。まさに人生の根本です。父母両家のルーツに活力を与え、新しい人生を切り開きます。供養料は父母両家で一ケ月2000円です。檀家制度はありません。入退も自由で、郵送も可能です。
関心のある方は、ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
続々・荒神様はどんな神様?
令和6年7月31日
荒神様の御影(お姿)は火難除札などの中で見ることがあります。いくつかの御影がありますが、一番多いのは八面六臂(顔が八つ、腕が六本)のお姿でしょう。手にはそれぞれ宝珠・仏具・弓矢・斧などを持っておられ、いかにも怖そうな形相をしていらっしゃいます(写真)。

ところで、荒神様は広く日本国民に信仰されながら、その行法(密教の専門的な祈り方)はほとんど伝えられていません。観音様やお不動様などの行法はスグに学べますが、荒神様はなかなかその機会がないのです。
そこで私は若い頃、三人の阿闍梨(行法の師僧)を訪ねて伝授を受け、貴重な「三宝荒神法」を学びました。先日、5人の弟子僧より要請があって伝授をしましたが、大変にむずかしいものです。
貴重なこの行法を永く伝え、正しく相承されることを願ってやみません。ついでながら、荒神様のブログを三度続けました。そうすると、どうしたことか、荒神様の逸話や資料が次々に集まりました。これは偶然なのか、それとも、もしかして・・・・です。
続・荒神様はどんな神様?
令和6年7月27日
紛失や盗難の原因は、家内での荒神様への不敬(立腹・悪口・口論・不浄)が原因です。「そんなバカな!」と思うでしょうが、これは本当のことです。信じる信じないにかかわらず、荒神様はそこに土地があり、火や水を使う以上、どの家にも必ずいらっしゃるからです。
そこで紛失・盗難にあった場合の「失物発見法」を伝授しましょう。これは私が、あさか大師の皆様にお話していることで、どれほど多くの霊験があったかは計り知れません。
①まず、ガス台やIHを清掃して火をつけ、仏壇のお線香を立てます(写真・お線香がない場合は省略してもけっこうです)。

②次に荒神様に、よくおわびをします。「ご不敬がありましたらお許しください。大切な〇〇を紛失しました。一刻も早く見つかるよう、お願いいたします」 と、声に出して念じます。
③次に荒神様の真言「オン ケンバヤケンバヤ ソワカ」を二十一遍お唱えします。
これで家の中での失物なら、たいていはスグに見つかります。外の場合や盗難は、三日~七日続けてください。外で財布を紛失した場合は、現金はなくなっていても財布自体やカードが戻ってくる場合が多いようです。見つかったら、荒神様への御礼をお忘れなく。ぜひお試しください。
荒神様はどんな神様?
令和6年7月25日
あさか大師には、御守と共に〈火伏札〉が陳列されています。いわゆる「台所の神様」「荒神様」の御札で、火難除のために皆様がお求めになります。お寺でも台所のガス台近くにお祀りしています(写真)。

荒神さまは「三宝荒神」と呼ばれますが、どんな神様なのか、実ははっきりしていません。日本古来の神様と真言密教の明王様が習合した尊格だとしかいいようがありません。お像や御影(絵)を見ると、怖い忿怒の形相をしています。一説にはお不動様の化身、あるいは文殊様や聖天様の化身などともいわれます。
また、〈土・火・水〉の三要素を「三宝」として、荒神様の本体ともいいます。人間はこの三要素がなくては生きていくことができません。そして、これらの三要素が荒れ狂う時、私たちは多大な災難を呼ぶことになるのです。
特に怖いのは地震でしょう。荒神様の真言は「オン ケンバヤケンバヤ ソワカ」とお唱えしますが、その「ケンバ」とは地震のことという説があります。そして、人は土をもってカマドを作り、水を用いて煮炊きをしてきました。「ケンバ」をカマドとする別説もあり、カマド(台所)の神様はこうして崇拝されてきたのです。
現代の台所にも、荒神様は必ずいらっしゃいます。特に不浄を嫌うとされますので、ガス台やIHは清潔にせねばなりません。また、その近くで腹をたてたり、悪口をいってはなりません。これを犯すと災難を呼ぶからです。ほんとうですよ。

