山路天酬法話ブログ
万病に効く「水平足踏み」
令和7年8月21日
私は毎日、大きな声で読経し、法螺貝を吹き、太鼓をたたいてお護摩を修します。したがって、私にとっては、仕事そのものが健康法であるといえましょう。
そのほか、毎朝欠かさず実行している健康法に、故・加藤治秀医師が考案した「水平足踏み」があります。これはくり返す足踏みの太ももを水平に上げるだけの単純なものです。しかし、考案者の著書に「万病に効く」(写真)とあるだけに、その効果は絶大です。また、瀬戸内寂聴尼が実行していたことでも知られています。
ウォーキングもよいのですが、真夏の炎天下や雨天の日には、実行しにくいものです。その点、この水平足踏みは天気に左右されず、器具もいらず、場所も取らず、費用もかからず、わずか3分で終了します(タイマーか砂時計を使用)。
始めての人は、けっこう「キツイな!」と思うかも知れません。しかし、慣れてくれば階段など、楽に昇れる自分に気づくはずです。太ももを水平にまで上げるには、自然と背筋が伸びますし、腕の運動にも、呼吸法にもなります。
ぜひ実行してみてください。何をやっても続かないという人にこそ、むしろお勧めです。
私の人生の宝
令和7年8月19日
あさか大師には「宝物」と呼べるものはありませんし、もちろん宝物殿などもあるはずがありません。
しかし、ひたむきに祈る姿こそが、この寺の〝宝〟だと思っています。毎日のお護摩もしかりです。また毎日、私がお導師となって弟子僧と共に祈り続ける先祖供養の「光明真言ネットワーク」もしかりです。
私は30代の若い頃、八千枚護摩という荒行を、50回も達成しました。一週間断食して不動真言を10万遍お唱えし、その後に八千枚の護摩木を焚くという真言密教のきびしい修法です。真夏などはもうろうとして意識がうすれ、汗によって眼も開けられず、法衣の表までもびっしょりになりました。不思議な体験もありました。
その頃に使っていた護摩杓(油を注ぐ法具)が今も残っています(写真)。
手に持つ柄の部分はカシでできていますので、よほどの高熱でも曲がることはありません。しかし、一度は完全に燃え尽き、二度目はこのように湾曲してしまいました。私はこれこそ自分の人生の宝なのだと考え、大切に保管しています。
この護摩杓を見ると、若い頃の情熱が甦り、またがんばろうという気持ちになります。若さとは貴重なものです。二度と帰らぬ若さを無駄にしてはなりません。お若い方には、このことをお伝えしたいと思います。
金運護摩の浄炎
令和7年8月17日
あさか大師では本日、金運宝珠護摩が奉修され、多くの皆様が参詣されました。皆様、早くからお越しになり、護摩木をお書きになるのはいつものとおりです。投じられた護摩木は、浄炎となって舞い上がり、堂内に遍満しました(写真)。
金運はお金を好きになり、お金を大切に扱い、お金の神様に好かれなければ高まりません。お金は汚いものとか、お金をもっている人は悪いヤツだと思ってはなりません。
お金は平等に、世の中に何かを与えた分が与えられます。与えずして得たお金、また詐欺や悪事をなして得たお金は、いずれは必ずつぐなうことになります。
いつもこんなお話をしていますが、お金に対する正しい見識をもって、皆様の金運が高まることを念じております。この浄炎の功徳を、たくさんいただいてください。
200円で金運を高める
令和7年8月15日
あさか大師では8月17日(日)午前11時半より、人気の金運宝珠護摩を奉修します。お参りの方には〈金運銭〉を差し上げますので、お財布にいれてご加護を仰ぎましょう。遠方の方は同時刻に祈り、如意宝珠のパワーをいただいてください。
護摩木は一本200円なので、皆様が熱心に書かれます。何本でもお書きください。護摩木は多くの寺院で値上げしていますが、可能なかぎり今の200円を続けます(写真)。
もちろん、護摩木を書いたからといって、天からお金が舞い降りて来るはずはありません。金運の護摩木はお金の神様と縁を結び、お金の神様に好かれるためのチャンスを引き寄せるものです。
何かを始めなければ、何も変わりません。人が喜ぶこと、人の役立つことをすれば、お金の神様も喜び、神様に好かれます。お金の神様は好いた人にしか近づきませんし、持つにふさわしい人にしか与えません。『大学(四書五経の一つ)』に「財を生ずるに大道(正しい道)あり」と記されています。
だから、お金を悪く思ったり、粗末に扱うとお金の神様に嫌われ、金運も遠のきます。そのことを理解して、お参りしましょう。
続・人生の粕汁
令和7年8月14日
酒粕の薬効については、秋田大学名誉教授・滝澤行雄先生監修の『酒粕の凄い特効』(宙出版)を読んでいただくのがよいでしょう(写真右)。また、カラー本では『酒粕のパワーでやせる! 健康になる!』(学研)などもおすすめです(写真左)。
酒粕の主な薬効を列記しましょう。
①インスリン様物質によって糖の吸収を抑え、糖尿病を予防する。
②γ(ガンマー)アミノ酪酸によって、血圧を下げる。
③システインプロテアーゼ阻害ペプチドによって、骨粗しょう症を予防する。
④ウロキナーゼの合成を促進させて、脳梗塞や心筋梗塞を予防する。
⑤カテプシンBを阻害し、花粉症などのアレルギー体質を改善する。
⑥NK細胞を活性化し、リンパ球のガン細胞を抑制する。
そのほか、老化防止・認知症の予防・うつ病改善にも大きな効果があります。また美容効果が高いことは、酒蔵の杜氏がシミひとつなく、すべすべの肌をしていることでも理解できましょう。すでに多くの酒造会社が化粧品を販売していますので、ネットで検索してみてください。そっとお話しますが、洗顔の後に柔らかい酒粕でパックをすると、個人差はありますが、この上ない美肌になります(秘密です!)
これほどに薬効のある酒粕は、日本の宝です。そして、酒粕をもっとも手軽に食用できるのが粕汁です。「人生の粕汁」は、私の生涯の健康源です。
人生の粕汁
令和7年8月12日
私の健康源は粕汁です。日本には味噌・醤油・酢・納豆・梅干など、すぐれた食材がたくさんありますが、酒粕の薬効が注目されないのは残念でなりません。
そもそも医学の〈醫〉とは、「酉(酒)を役立てる」ことです。だからこそ、お酒は〝百薬の長〟と呼ばれるのです。
私はお酒はほどほどにしていますが、酒粕は人生の宝物と思って食用しています。ダイコン・ゴボウ・ニンジン・シイタケ・コンニャク・油あげ・豆腐と、七種類の具材を用い、ダシをとり、これを煮込み、酒粕に味噌と秘伝の〇〇を加えて、毎日一度は食卓にのせています(写真)。
今や日本酒は世界的なブームですが、いずれは酒粕の薬効が注目され、さらには日本の主食たる〈米〉の偉大さが注目されることは間違いありません。だからこそ、天照皇大神がこの国の主食としたのです。猛暑の夏は冷たいものばかりを口にしがちですが、こんな時こそ粕汁は最高の健康食です。
私が毎日休むことなくお護摩を修し、先祖供養に励み、顔ツヤもよく、若々しく、元気に働けるのは粕汁を飲んでいるからです。私の人生を支える「人生の粕汁」です。その薬効については、次回に。
与えられる唯一の方法
令和7年8月10日
私は毎日、夕食のご飯や汁の一部を別の器に入れ、深夜になって施餓鬼をしています(写真)。これは20代で僧侶となった折、師僧より「真言密教の僧侶は毎日、施餓鬼を勤めねばならない」との教示をいただいたからです。
そして、師僧はさらに、「施餓鬼は何も求めないで無欲で修すること」ともおっしゃいました。たしかに、施餓鬼をしながら、お寺に人が集まるようにとか、お布施が集まるようにと念じながら修することはありません。
しかし、何も求めないで無欲で修することが、かえって大きな功徳になることは間違いありません。なぜなら、無欲で修することは陰徳であるからです。陰徳とは明るみに出ない功徳のことです。これによって、人にほめられようとか、世間に知られようといった意図は何もありません。
しかし、私が特に病気もなく健康で、お護摩や先祖供養に励み、お寺に大勢の皆様がお参りくださるのは、この施餓鬼の功徳が大きいと思っています。与えることは、与えられる唯一の方法です。お護摩はお大師様に与え、先祖供養は死者に与え、あらゆる職業は社会に何かを与えるからです。そして、それを周知徹底しているのが施餓鬼なのです。
水子供養で大切なこと
令和7年8月8日
私は毎日、お大師様やご先祖への行法と共に、水子供養も実修しています(写真)。そして、水子供養は先祖供養と同様、とても大切なお勤めだと思っています。なぜなら、水子ほど不幸な〝いのち〟はないからです。
どんなに不幸な人でも、親から授かった名前があります。また、親と共に暮らした思い出があります。そして、死亡すればお骨があり、位牌があり、お墓があります。しかし、水子には何ひとつありません。これほど不幸な事実があるでしょうか。
子供さんの性格がすさんだり、非行に走ったりしたら、水子の影響があると考えねばなりません。そして、名前(戒名)をつけて供養してあげてほしいのです。そして、心にとどめ、忘れないでほしいのです。つまり、水子供養で大切なことは、この世に産まれた兄弟と同じように、親として接してあげることです。
あさか大師の水子観音堂には、お線香を供える方や、お菓子を持参する方がたくさんいます。心ある方は、ぜひお参りください。また、ホームページの「水子供養」もご覧ください。
全員で読経する総回向
令和7年8月5日
8月2日(土)・3日(日)の午後1時より、総回向法要(先祖供養)を勤修しました。猛暑の中、大勢の皆様が参加し、一ケ月の供養紙(お札)を供え、その功徳を回向しました(写真)。
あさか大師での総回向は僧侶ばかりではなく、参詣者が全員で読経します。『般若心経』や光明真言には太鼓が入り、和讃(仏の教えをやさしく説いた詩文)は圧巻の響きで唱和されます。
その理由は、お大師様と僧侶とご信徒が融合するからです。僧侶と共に読経することで一体感が増し、参加意識が高まるからです。これによって堂内に読経のパワーが遍満し、法界の浄土となるのです。
参詣の皆様は近在はもちろんですが、中には2時間、3時間をかけてお越しになる方もいます。また遠方の方は郵送で参加し、同じ時刻にいっしょに祈ります。檀家制度はありません。入退も自由です。また、一ケ月2000円の供養料にも、多くの方が共感なさっています。このすばらしい先祖供養をご希望の方は、ホームページの「お問合わせ」からご連絡ください。
8月の伝道法語
令和7年8月2日
8月の伝道法語です(写真)。毎月、境内の掲示板でも公開しています。
プラス思考で、前向きに生きることは大切です。九星気学を活用して、吉方を生かすことも役立ちます。開運の宝石や、金運の黄色い財布も希望をもたらします。
しかし、最も大切なことは、毎日の心がけです。明るい笑顔で挨拶をしているか、玄間やトイレの清掃は行き届いているか、人としてのこの基本ができなければ、福も幸運もありません。
挨拶と清掃を見れば、その人がわかります。家庭も会社もわかります。明るい笑顔で挨拶をしていれば、必ず円満を呼びます。玄関やトイレの清掃が行き届いていれば、必ず繁栄を呼びます。
笑顔の挨拶なくして、福は訪れません。明るい笑顔と元気な挨拶を、福の神が喜ぶからです。玄関やトイレの〝気〟が悪くては、幸運の神は訪れません。これはどのような秘法にもまさる「開運の極意」です。極意は平凡で、身近で、誰にでもできることを忘れてはなりません。