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あさか大師
令和4年9月23日
本日は秋彼岸の中日で、あさか大師でも午後1時から秋彼岸会法要を修しました。回向殿にはたくさんのお塔婆が立てられ、光明真言によって多くの精霊に供養を捧げました(写真上)。
法要は僧侶によって声明や『理趣経』が唱えられ、続いてご信徒の方々と共に勤行をしました。実は、秋の彼岸は私の母の命日でもあります。毎年、私は母が好きだったおはぎを供え、お集りの皆様に布施をすることを、もう何十年も続けて来ました(写真下)。母が喜んでいるように、自分でも感じます。
蛇足ながら、春の彼岸には牡丹が咲くので「ぼたもち」といい、秋の彼岸は萩が咲くので「おはぎ」といい、どちらも同じものです。ところが、地方によってはこれを「半殺し」と呼ぶのには驚きました。もち米を餅になるまでつくのではなく、半分までつぶすので半殺し(!)と呼ぶそうです。
このお話は落語で聞きました。遠来のお客さんを客間に通した後、「せっかくのお客だから、半殺しにしよう」などど夫婦で口にしてはなりません(笑)。そのお客さんはあわてて逃げ出すことでしょう。それに、お彼岸に半殺しとはおだやかではありません。彼岸はご先祖に供養を捧げる日です。供養を捧げて、その後にお召し上がりを。