六地蔵さんの顔が変わった!

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信仰

令和5年11月24日

 

あさか大師の六地蔵さんは大変に人気があり、近在の方々がお賽銭さいせんを持ってお参りに来ます(写真)。

以前にも書きましたが、この六地蔵さんはあるタクシー会社の社長さんが、交通安全祈願のために購入したものです。ところが、ただ道路脇の汚い場所に置かれていたので、私が「こんなことではお粗末になりますよ」とお話したところ、「では、お寺に移して拝んでください」ということになったのです。

ところが当初は、長い間ご供養もされず、読経もされなかったせいか、六体とも大変にきつい怖い顔でした。そこでお体をよく洗い清め、香花を供え、開眼をして拝むようになってから、その顔がしだいにやさしい笑顔に変わりました。信じられないという方もいらっしゃるでしょうが、これは関係者の誰もが知る事実です。

そこで、大事なお話をいたしましょう。皆様は仏さまだから拝むと思っているでしょうが、実は拝むから〝生きた〟仏さまになるのです。つまり、仏像として彫られただけでは、ただの仏さまの形に過ぎません。それが開眼して魂を入れ、読経して拝むようになると、生きた本当の仏さまになるのです。つまり、仏さまだから拝むのではなく、拝むから仏さまになるということです。もちろん、物質的には同じ石の彫りものですから、違いがあるはずはありません。しかし実際には、はっきりとした違いが生じます。

この六地蔵さんも、こうして立派な仏さまになりました。このやさしい笑顔を拝むと心が安らぎますと、皆様がおっしゃいます。このブログを書いている今も、お隣の老人ホームの方が車イスでお参りしています。「お地蔵さん、元気で長生きできますように」と。

山路天酬密教私塾

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