カテゴリー
あさか大師
平成31年4月6日
お大師さまのご宝前には、お花ではなく高野槙をお供えしております。日本と韓国の済州島に群生し、特に高野山に多いのでこの名がつきました。直径が1メートル、高さは30メートルほどにも伸び、高野山では霊木として讃えられております。コウヤマキ属の一属一種と伺いました。一般の槙より葉が長く、松のように見えるので、よく「これは何ですか」と質問を受けます。毎月、高野山から取り寄せ、月初めに生け替えをしているのでごいざいます。
古代には高級棺として用いられたようで、さすがに〈霊木〉らしいと思いました。最近の終活情報によりますと、生前からご自分の棺を買い求め、遺品入れやタンス代わり使っている方もいらっしゃるようでございます。〈死〉を明るく受け止める、現代の風潮がよく現れていると思いました。棺の中に入って瞑想(臨死体験)をする施設も、どこかにはあるようでございます。
お話がズレてしまいました。これが高野槙でございます。お見知りおきくださいませ。