蘇生したカブトムシ

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祈願

令和7年10月23日

 

今年7月、ある弟子僧の自宅玄関にカブトムシの〝死骸しがい〟がありました。いや、死骸と思ったのは、そのめすのカブトムシがまったく動くこともなく、ゴキブリほどにせ細っていたからです。どう見ても、死骸にしか見えません。

その弟子僧はどこかに葬ってあげようとして、光明真言を何度も繰り返し、一心にお唱えしました。すると、どうでしょう。そのカブトムシの手足がわずかながら動き出したのです。しばらくすると蘇生し、歩き始めました。

その報告を聞いた私は、お寺に持参するよう伝えました。拝見すると、たしかに体が小さく、生き延びるかどうか心もとない状態でした。それでも、虫かごにヤシガラを入れ、水はもちろん、ハチミツやゼリーを与えました。

長らくえさにありつけなかったのか、その食欲は旺盛で、一週間もすると大きくなって来ました。今では肌ツヤもよく、健康そのものです。夜行性なので、夕方からは元気に歩き回っています(写真)。

それにしても、光明真言の功徳は絶大です。私は毎日、先祖供養として光明真言法をなし、念誦に専念していますが、初めての経験として忘れ得ません。昆虫専門店の話では、「そんな事情なら、長生きはしませんよ」とのことでしたが、いっこうに衰える気配がありません。むしろ、体力を持て余しているようにさえ見えます。

真言の功徳は動物にも効能します。医薬の力も大切ですが、お大師様は「呪力は通じて一切の病を治す」とおっしゃっています。今後は延命祈願を兼ねてお唱えしたいと思っています。

山路天酬密教私塾

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