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書道
令和7年10月15日
あさか大師では御朱印も受付けており、最近はご希望の方が増えています。寺紋の桜模様の料紙で、ちょっと派手な御朱印です(写真)。
筆書きは「奉拝 あさか大師 遍照殿 令和〇年〇月〇日」と読みます。特に〈奉・殿〉は草書体で読めないと思いますが、御朱印ではよく使われる書体です。
お寺への参詣に、御朱印帳を持参なさると、記念にもなり、励みにもなります。ところが、現代はお坊さんの〈小僧教育〉がないためか、書道の稽古が足りません。お札やお塔婆を見ても、ガッカリすることがあります。
お坊さんはやはり、お経と書道だと思います。つまり、読経ができて達筆であることが、きわめて重要だからです。世間では「お坊さんは字がうまい」と思っているのですから、もっと励まねばならないと思います。
お大師さまは日本書道の筆頭です。中国書道の書聖・王羲之(東晋時代)に並ぶ方は、お大師さましかいません。だから、特に真言宗のお坊さんは、宗祖の書を学ぶ責務があります。そのお大師さまでさえ、「数々、古人の至意をうかがう(性霊集)」とあり、書道古典の極意を学んでいるとおっしゃっているのです。戒めねばなりません。