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金運
令和7年9月21日
あさか大師では本日11時半より、金運宝珠護摩が奉修され、大勢の皆様がお参りされました(写真)。また、お護摩に先立ち、前回のブログで紹介した、本多静六(明治時代の富豪。農林学者)のお話をしました。
私たちは金運というと、お金が入ることばかり考えますが、貯めることへの努力もまた金運であることを忘れてはなりません。正確にはお金が入ることが金運、お金が貯まることが財運で、いずれも大切です。
本多静六は現・埼玉県久喜市に生まれ、極貧の中で育ち、「貧しさからの脱出は人生の第一歩」と考えるようになりました。そして苦学して現・東大農学部に入学し、ドイツに留学してのち、東大助教授に任命されました。そして「四分の一貯金法」と称して、給料の四分の一をコツコツと貯蓄し、利子を投資し、波乱の末についに億万長者となりました。
今日の国立公園や日比谷公園・明治神宮等は彼の創案で、「公園の父」と呼ばれています。「万巻の書を読み、万里の道を行く」を貫いた彼は晩年、匿名で財産のほとんどを公共事業に寄付しました。生涯に376冊の著作をなし、八十七歳で他界しましたが、職業を道楽とした、あっぱれな人生というほかはありません。
金運宝珠護摩の浄炎を見つめつつ、この祈りに寄せるすべての皆様が金運と財運に恵まれることを念じました。お金のことをぬきにして人生を論じても、何の意味もありません。経済が安定せずして、心の安定は得られないからです。浄炎は堂内に遍満し、法益のパワーが皆様の背中を押しています。