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祈願と回向
令和5年7月5日
あさか大師では毎日のお護摩はもちろんですが、先祖供養の回向にも力を注いでいます。
私の日課はまず、お供えを済ませてお大師さまへの念誦法を修し、次に先祖供養の光明真言法を修します。そして、11時半より祈願のお護摩を修します。(写真上)。私が葬儀・講演・お祓い等で留守をする場合は早朝に繰り上げますが、これを休むことなく、毎日続けています。そして、毎月第1土曜・日曜と第3日曜の午後1時からは、僧侶とご信徒が合同で先祖供養の法要をします(写真下)。
つまり、願いごとを成就するためには、そして人生を変えるためには、お護摩の祈願と先祖供養の回向と共に必要だということです。車の両輪、鳥の両翼です。どちらが欠けてもいけません。私はこのことを、一本の樹木に譬えています。つまり、太陽の光を浴び、枝の選定をして風を通し、消毒をして虫よけをしても、肝心の根に力がなければ、樹木は育ちません。花を咲かせ、実を結ぶことができません。この根の養いこそ、実は先祖供養なのです(ホームページの「先祖供養」参照)。
樹木の地表がこの世、根があの世です。地表がこの世の私たちで、根があの世の先祖です。どちらも大切ですが、あの世があってのこの世であることを忘れてはなりません。あの世がどこにあるのかといえば、実はここ(!)にあるからです。この世を現世(うつつ世)というではありませんか。あの世のうつし(現れ)がこの世です。あの世に苦しみがあれば、この世の苦しみとなって現れます。あの世に即して、この世があるからです。
だから、この世の願いを叶えたかったら、先祖供養に励みましょう。祈願と回向は車の両輪、鳥の両翼です。さらに詳しくお聞きになりたい方は、お気軽にお問い合せください。