令和5年6月22日
私は僧侶になるまでに、多くの占いを学びました。四柱推命・宿曜経・九星気学・易学・姓名判断・人相・家相など、いろいろな学校や先生を訪ねて入門しました。お免状もたくさん残っています。ところが、僧侶として皆様のご相談に応じるようなってからは、九星気学を最も重んじるようになりました。
その理由は、応用範囲が広いからです。四柱推命は先天運を、易学は吉凶判断を、宿曜経は対人関係を見るに適しています。しかし、九星気学はそのすべてに活用が可能です。しかも短時間で、立ち話ででも活用できます。それに、他の占いに比べてわかりやすいという利点もあります。
ただ、現代の九星気学はそのほとんどが方位学 で、移転・旅行・お水取りなどに吉方を用いることしか教えてくれません。ほかには、せいぜい運勢を教えてくれる程度です。これでは、九星気学のほんの一部しか活用していないことになり、大変に残念なことです。
そこで私は昨年、『九星気学立命法』(青山社)と題して書籍とDVDを刊行し、新しい視点での九星気学を提唱しました(下写真)。今回の刊行は、その中で先天運(生まれた時点での運命)を見る〈傾斜法〉という技法に〈吉神・凶神〉を加え、二九一六とおりの運命パターンを見る推命の分野です。今後はさらに、吉凶判断としての分野も刊行する予定です。
また、書籍を購入した方から、ぜひ教室を開いてほしいという要望があり、すでに五回ほどの講義もいたしました(下写真)。ご希望の方には今後も、時間が許すかぎり応じるつもりです。
ただ、私はいわゆる占い師ではありません。占いは当たることが大切ですが、当たった結果に対して「では、どうしたらいいのか」の方がもっと大切です。また、占いは人生の吉凶を見ることはできますが、人生そのものを変えることはできません。吉方を用いても、名前や印鑑を変えても、根本的に人生を変えることはできません。仏教が「宿業(カルマ)」を説く理由はここにあります。刊行のタイトルを『立命法』とした理由も同じです。模範的な例として、大谷翔平選手のことも書きました。彼こそは徳を積み、誰からも愛され、世界中の人々に喜びを与える〝立命の人〟です。
それはさておき、占いが人生に役立つことは事実です。特に九星気学は学びやすく、よく当たり、人生の楽しみとなることも事実です。興味のある方はホームページの「お問い合せ」からご連絡ください。