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人生を変える先祖供養

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先祖供養

令和5年8月7日

 

あさか大師では一昨日と昨日、総回向そうえこう法要があり、僧侶と信徒が共に読経をしました。ここに集まる皆さんは、ごく普通の方々です。経営者であり、勤め人であり、主婦であり、その子供たちです。しかし、この総回向は単なる法要でも、とむらいでもありません。いうなれば「人生を変える先祖供養」に賛同し、熱心に参加している方々なのです(下写真)。

人生を変えるというと、皆さんは方位や改名、幸運を呼ぶ〇〇といった占いや風水、あるいはプラス思考の自己啓発やメンタルサイエンスが浮かぶと思います。私はこれらの分野についても、かなり研究しました。その長所については充分に熟知しているつもりです。

しかし、人生を決める最後の力は〈とく〉であることも痛感してきました。なぜなら、どんなに方位や改名を活用しても、プラス思考や自己啓発を重ねても、徳がなければそれを生かすことができないからです。では、徳は何によって決まるのでしょうか。私はそれを「タテには先祖から、ヨコには前世から」とお話をしています。つまり、一つは先祖から受け継いだDNA(遺伝子情報)であり、もう一つは自分自身の生き方です。互いに密接に関係していますが、先祖供養はこのタテとヨコの流れを同時に変えて、徳を積むことができます。

ただし、「人生を変える先祖供養」には三つの条件があります。①自分自身のルーツである父母両家を供養すること。②真言密教の阿闍梨あじゃり(プロ)と共に供養すること。③毎日続けて供養することの三つです。①についてはご自身を樹木にたとえるとよくわかります(下図)

立派な収穫を得るには風通しをよくしたり、消毒をして害虫をさけることも大切ですが、最も大切なことは父母両家の供養にあることが一目瞭然です。まさに、人生の根本(!)です。②については五輪塔婆ごりんとうばの供養紙を渡しますので、家に安置していただくだけでよいのです。「供養料を支払いますから拝んでおいてください」という方がおりますが、私の祈りが届くためには、これだけは実行いただかねばなりません。③は、私が毎日〈光明真言こうみょうしんごん〉の秘法を修するので、皆さんが特にむずかしいことをする必要はありません。

さあ、ぜひ「人生を変える先祖供養」に参加してください。遠方の方は郵送でなさっています。北海道から沖縄まで、全国にいらっしゃいます。父母両家(夫婦は四家)で毎月2千円です。ホームページの「お問い合せ」からご連絡ください。詳しく説明をいたします。

情けは人のためならず

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令和5年7月2日

 

あさか大師では昨日と今日、早くも盂蘭盆うらぼん(先祖供養)を挙行しました。たくさんのお盆塔婆とうばが並び、たくさんのお供えが並び、僧侶とご信徒がいっしょに読経を唱和しました。そして法要の後、今度はお施餓鬼せがきの作法を全員で実修し、餓鬼界がきかいの霊を救済しました(写真)。

私はよく、現代人の多くは餓鬼界に堕ちるのではないかとさえ思っています。それは死後においてばかりではありません。生前において、すでに餓鬼界の亡者であるからです。餓鬼界の亡者とは、いくら手に入れても足りることを知らない貪欲どんよくな人たちです。現代の生活は何かとお金がかかります。お金がなくても幸せになれるとは言いがたい仕組みの中で生きています。だから、お金の亡者が増え、まさに餓鬼界の様相を呈するのです。

ところが、お金は人が喜ぶこと、人が便利に想うこと、人が得することを与えねば手に入りません。つまり、ほどこしをしなければ手には入りません。だから、お金を手に入れるには餓鬼界の亡者とは反対の生き方をする必要があるのです。必要があるのに、多くの人はこの道理がわかっていません。

私は20代で仏門に入りましたが、師僧からきびしくいましめられたことは、「毎日お施餓鬼をしなさい」ということでした。施しを続ければ、何とかしてお寺をやっていける、食べていけるということでした。私はこの戒めが忘れられず、毎日の夕飯時や深夜にお施餓鬼をすることを日課にしています。

このことは僧侶としての戒めにとどまらず、施すことの功徳を考える大きなヒントでもありましょう。「情けは人のためならず」といいます。人のために情けをかけて施しをすれば、他人のためではなく、めぐり巡って自分のためになるという意味です。餓鬼界の様相を呈する現代生活において、これほど大事な教訓はありません。

しかし、自己啓発をして「施しをしよう」と思っても、現代の仕組みの中ではなかなか実行できません。だからお寺での法要やお施餓鬼が役立つのです。いっしょに参加していれば、おのずから施しができるようになります。言葉を超えた力が、ここにあるからです。

あさか大師に檀家だんか制度はありません。つまり、お檀家さんはいません。宗派も問いません。皆様それぞれに、「古き相伝と新しき正統」を求めて集まっています。先祖供養をしたくても相談するお寺がない方、費用が心配な方、ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。ちなみに、あさか大師の先祖供養は一ケ月2千円で続けられます。

続・遠い先祖は神棚に、近い先祖は仏壇に

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令和5年6月28日

 

皆様は世界で最も古い国家がどこなのか、ご存じでしょうか。エジプトでしょうか、ギリシャでしょうか、それとも中国でしょうか?

答えは何と、わが日本なのです。なぜなら神武天皇じんむてんのうの建国以来、今年で2680年、皇室が一度として滅んだことがないからです。これはギネスにもっていることで、こんな国家はほかにありません。エジプトもギリシャも中国も、それぞれに古い歴史はありますが、次々に王朝の興亡こうぼうをくり返し、日本の天皇家のように続いたわけではありません。次に古いのはデンマークですが、それでも建国1087年、次がイギリスで建国957年です。日本とは比較になりません。日本は特別な国家なのだと言わざるを得ないのです。

では、日本の天皇家だけがどうしてこれほどに続いているのでしょうか。私はその理由を、「遠い先祖は神棚に、近い先祖は仏壇に」の教えを守っているからだと思っています。だいは国家において、しょうは家庭において、神棚と仏壇を共に大切にしてきたからだと思っています。

また真言密教の僧侶はその修法において、インド伝来の神々(三界所有さんがいしょう天王天衆てんのうてんじゅ)はもちろんですが、日本の神社の神々(天照大神など)をはじめ、当所鎮守とうしょちんじゅ(稲荷明神など)、星祭りの神々(北斗妙見ほくとみょうけんなど)、あの世の神々(閻魔法王えんまほうおうなど)、疫病えきびょうの神々に至るまで、ことごとく大切にします。また、お大師さまをはじめとする歴代の祖師、過去精霊のすべてを大切にして、これを読み上げています。(写真)。

あさか大師で得度式とくどしき(仏門に入る儀式)をげる時、私はこのことを入門の方に簡単にお話をしています。私たちは陛下の恩賜おんしを受け、父母の恩愛を受け、鎮守の恩恵を受けてこの日本に生れました。この恩を忘れてはならないとお大師さまはおっしゃっています。私もその通りだと思っています。そして、この教えこそがこの国を支え、2700年近くもこの国を育ててきたのです。これは日本の英知であり、日本の宝です。皆様もこの英知を、この宝を大切に守り、次の世代に伝えていただきたいと思います。

まもなく7月を迎えます。お盆が近づいてまいりました。「遠い先祖は神棚に、近い先祖は仏壇に」の教えを実修する時です。毎年の当たり前が明日の日本となり、明日の自分となるのです。

遠い先祖は神棚に、近い先祖は仏壇に

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令和5年6月26日

 

日本人の英知は、遠い先祖は神棚に、近い先祖は仏壇に祀り、共に大切にしてきたことです。

遠い先祖とは神話に登場する神(天照皇大神など)、学問の神(天神さまこと菅原道真など)、乱世の英雄(東照大権現こと徳川家康など)をいいます。そして、近い先祖とは皆様の父母・祖父母・祖々父母といった直接の先祖をいいます。日本人はこうして、遠い時代の神さまを神社や神棚に祀り、直接の身近な先祖を仏壇に祀り、共に大切にしてきました。

また、神棚や仏壇を大切にして、これに礼拝する姿を子供や孫に見せて来ました。これによって言葉では教えずとも、親や先祖を敬うことの大切さを伝えて来たのです。一年の初めには新しいしめ飾りに変えて新年を迎え、ご飯をいただくにも、まずはこれを仏壇に供えました。その当たり前のように繰り返された日常の〝儀式〟が、この国の柱となって、どれほどこの国を支えてきたことでしょうか。特にこの儀式が、この国の道徳力を育て、底力そこぢからとなってきたのです。

つまり、人は儀式を通じて物ごとを自覚するということです。言葉で語るよりも、入学式があり、成人式があり、入社式があり、結婚式があるからその自覚が生まれるということです。私たちは家庭内のささやかなこの儀式を大切にせねばなりません。このささやかな儀式が、私たちの生活を変え、人生を変え、運命をも変えることを知らねばなりません。

あさか大師では来る7月1日(土)・2日(日)の午後1時より、盂蘭盆会うらぼんえ法要を挙行いたします。8月は菩提寺やお墓にお参りしていただくため、いち早く準備に入っています(写真)。

ここで老いも若きも、子供さんたちもいっしょに読経をします。そして、お施餓鬼せがきの真言もいっしょにお唱えします。その読経や真言の響きが、何をもたらすかは、ご自分で体験してみてください。どなたでも参加できます。「墓じまい」や「檀家だんかばなれ」をした方も歓迎します。そして、お大師さまの偉大さにも触れていただきたいと思います。すばらしい、この国の儀式です。

先祖供養の心得

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令和5年6月20日

 

6月5日~8日までに書いた「運命改善への先祖供養」は大変に反響がありました。「墓じまい」や「檀家だんか離れ」が話題となる中、いかに多くの方々が先祖供養に関心をお持ちなのかがわかります。また、それにお答えするのが、檀家を持たないあさか大師のお役目であるとも思っています。

一昨日の午前11時半より〈金運宝珠護摩きんうんほうじゅごま〉を奉修しましたが、午後1時より先祖供養の法要がありました(写真)。このように導師(私)と僧侶の方々、そしてご信徒の方々が一体となって読経をします。私は真言密教の行法に従って、仏さまをお迎えします。そして、僧侶の方々が懸命に読経します。しかし、ご信徒の方々も黙って聞いているわけではありません。いっしょに大きな声で読経をします。老いも若きも、子供たちも読経します。独特のリズムが堂内に遍満します。その一体感が大切であることは、何度もお話をしました。

では、あさか大師の先祖供養について、もう一度その心得をまとめてお伝えしましょう。

①導師や僧侶の方々とご信徒の祈りを融合させ、強大なパワーを生み出すこと。

よく「供養料を払いますから拝んでおいてください」とおっしゃる方がいますが、それでは片手落ちです。祈りを融合させなければ、強大なパワーは生まれません。

②お盆やお彼岸、命日の日だけに回向をするのではなく、毎日これを継続させること。

あさか大師の先祖供養は、人生を変える運命改善を目ざします。継続させなければ、それだけのパワーにはなりません。

③先祖供養は必ず、父母の両家(既婚者は夫婦それぞれの両家を合わせて四家)を供養すること。

人は父母の両家の血系と霊系のルーツを引き継ぎます。特に母方をおろそかにしてはなりません。夫婦なら合わせて四家が子供さんに引き継がれます。当然のことです。

この三つの心得をもって、私は毎日、先祖供養を奉修しています。それは、あさか大師の堂内に入ればわかります。僧侶の方が火葬場で悪気を帯びた時、ご信徒の方が体調をくずした時でも、一歩堂内に入れば、ほとんどが好転します。それはもちろん、毎日のお護摩のパワーが融合していることはお話をするまでもありません。

先祖供養は一ケ月2千円をお納めいただいています。関心をお持ちの方は、ぜひホームページの「お問い合せ」からご連絡ください。

山路天酬密教私塾

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