月初めの総回向

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あさか大師

令和3年11月7日

 

昨日と今日は月初めの総回向を修しました。導師を勤める私はもちろん、僧侶の方もご信徒の方も、そして、そのお子さんやお孫さんまでがそろって読経するのがあさか大師の特徴です(写真)。コロナ禍が続いて、長らくお会いしていない方もいらっしゃいますが、こうしてお集まりいただけることは、何よりもうれししいことです。

法要後は、早くも来年の暦のお話をしました。来年は五黄ごおう中宮ちゅうぐうの年です。五黄は九星の中でも最強のエネルギーを持ち、特別な性質があります。五黄殺などといって悪い印象を与えますが、このことは五黄の方が「悪い」という意味ではないので、決して誤解をしてはなりません。

五黄の方はいわゆる帝王の星で、人望を集める盛大な運勢を持っています。また、慈悲深く義侠心ぎきょうしんがあり、人のために身を粉にして働く方も多いはずです。ただ、自尊心が強く、気むずかしい短所が出過ぎると「くらい負け」をすることも事実です。自分を過信せず、高慢に走らぬことが人生の課題でしょう。

また、五黄の年はその最強のエネルギーにより、地震や戦争の多いことにも事実です。宝永ほうえい四年(元禄時代)の富士山爆発による大地震、大正十二年の関東大震災、昭和四十三年の十勝沖地震はいずれも五黄の年でした。また、大正三年の第一次世界大戦勃発ぼっぱつ、昭和七年の上海事変や五・十五事件、昭和十六年の太平洋戦争勃発、昭和二十五年の朝鮮戦争もすべて五黄の年でした。

いたずらに恐れる必要はありません。何ごとも〈無常むじょう〉であることは永遠の真理です。変わらぬものは何もありませんが、逆に変えることができることも忘れてはならない真理です。新年からしっかりとご祈願をしてご加護を仰ぎましょう。

山路天酬密教私塾

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