カテゴリー
護摩
令和元年6月16日
毎月第三日曜日は、午前11時半より金運宝珠護摩を修しています(写真)。毎日のお大師さまご本尊の場合も如意宝珠のお護摩でありますが、今日は特に金運を念じて修しました。現代は特に、金運なくして生きていくことはできません。だから、大勢の方々が集まるのです。
そして、人はつまるところ衣食が足りてこそ、礼節を知るのです。生活もままならずして、仏教の話など聞く道理がありません。皆様は仏教というと、心の教えとばかり思われましょう。しかし、衣食を求める者には衣食を、悟りを求める者には悟りを与えるのがお大師さまの密教であります。
お大師さまは社会の平和のためには鎮護国家のご祈祷を、陛下の健康のためには玉体安穏のご祈祷を、寺の発展のためには寺門興隆のご祈祷を、庶民の衣食のためには諸人豊楽のご祈祷を修されました。そして、弟子の修行成就のためには、俗界を絶った高野山を開かれたのであります。人が求め、人が生きる以上、いずれも必要なことばかりです。
皆様が何の関心も持たないような難しいお話をしたところで、お寺に足を向けるはずがありません。このことを肝に銘じ、日々の心がけにしています。生活に直結してご相談に乗れるよう、今後も努力を重ねます。どうぞ、いつでもお越しください。