孔雀明王への祈り

カテゴリー
真言密教

令和5年5月16日

 

私は昨年の秋より毎朝、お大師さまと共に孔雀明王くじゃくみょうおうへの祈りを続けています(写真)。なぜなら、長引く新型コロナの感染終息と、ロシアによるウクライナ侵攻が一日も早く終結することを願ったからです。コロナ感染は減少しつつありますが、まだまだ油断はできません。ウクライナ侵攻に対しては、皆様からの〈一食布施いちじきふせ〉などもユニセフに送金し、現地ニュースにも耳を傾けています。

孔雀明王はご覧のとおり菩薩の姿をしていますが、そのみょう(真言)の徳がきわめて勝れていることから、〈明王〉とお呼びしています。また〈孔雀〉は〝救邪苦くじゃく〟とも表記され、あらゆる人間苦への祈りに霊験いちじるしいと相伝されて来ました。ただ、その行法ぎょうぼうは真言密教の中でも特に秘法とされ、これを修する行者はなかなかいません。

私はこのような非常事態でありますゆえ、特に熱意ある弟子僧にはこの秘法を伝授し、緊急祈願として加わっていただくことを提唱しました。また、孔雀明王の経典である『仏母大孔雀明王経』の刊行に関しても、その表題揮毫を担当しました(写真)。祈りは結集することによって、さらに威力が強大となるからです。

なお、今年は大変に雨量が多く、各地で水害が発生しております。実は孔雀明王は祈雨きう(雨を呼ぶ祈り)にも霊験がありますが、雨を止める祈りにもよく相応します。もちろん、病気・災害・降伏・商売・招財・敬愛など、多くの利益りやくがあることはいうまでもありません。

お心のございます方は私といっしょにお祈りください。毎日11時半よりお護摩を修しています。ただ、出仕のある時は早朝に修しますので、遠方の方はご一報ください。皆様のご参加をお待ちしています。合掌

山路天酬密教私塾

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