ラーメンのような占い

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九星気学

令和4年12月15日

 

先日、「占いは人生の吉凶は判断できますが、幸不幸は判断できません」と書きました(12月6日)。たしかに、それはそうなのですが、占いに対しては、少し申し訳なかったという気がします。今日は多いにほめておきましょう。それというのも、私の『九星気学立命法きゅうせいきがくりつめいほう』を読んで、近在の主婦の方が6名ほど集まり、「わかりやすく教えてほしい」と言い出したのです。今日はその一回目で、2時間ほどお話をして来ました(写真)。

私が九星気学を重んじるのは、それなりの理由があります。占いにはその人の先天運を鑑定する〈推命すいめい〉と、物ごとの吉凶判断を鑑定する〈卜占ぼくせん〉と、方位や家相等を鑑定する〈相法そうほう〉などがありますが、九星気学はそのすべてに応用できるからです。四柱推命や算命学は緻密ちみつな先天運を鑑定できますが、あくまで推命の分野にとどまります。易占は「あれかこれか」の判断に迷った時、その鑑定をうことはできますが、推命はできません。九星気学は方位学 として発展しただけに、方位を鑑定するにも適しています。つまり、単独にして応用がく占いとして、九星気学は追従を許しません。しかも、親しみやすく、平易で学びやすいという点にも特長があります。

九星気学の源流は中国の〈奇門遁甲きもんとんこう〉という方位学 にあります。その一部を借り受け、日本独自の発展を遂げました。外国で作られたものをさらに改良する技術は、日本人の得意とするところです。私はよく「九星気学はラーメンのような占いです」とお話をしています。皆様は驚くかも知れませんが、中国料理には本来、〈ラーメン〉というメニューはありません。よく似た麺料理に〈柳麺りゅうめん〉がありますが、やはり別のものです。ラーメンは麺にもスープにもトッピングにも、独自の工夫を加えて苦心を重ねました。今や本国の中国や韓国はもちろん、世界中で人気があります。そして同じようにして、奇門遁甲から九星気学が体系化されました。

私は九星気学を年運・月運や方位のレベルから引き上げ、「なるほど」と呼べる完成を目ざしています。そのためには、ラーメン屋さんの店先に行列ができるほどの努力が必要でしょう。毎日、毎日、寝ても覚めてもラーメンのことばかり考えているのですから。

山路天酬密教私塾

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